速水拓真 営業×AI 実践シリーズ
Zenn

導入1か月を振り返る — 任せろ・探させろ・鍛えさせろを1本の線で回した記録

初出: Zenn

前回は道具を足す前の枠設計で、月1万円の枠とデータの持ち場所、確認の線を引きました(道具を足す前に1万円の枠で並べる)。調査カード・5箱メモ・フォローメール・月次報告まで道具がそろったので、この回で導入1か月を時系列で振り返ります。ここまでの流れの起点は、自分の時間がどの工程に消えていたかを数えた1枚からです(営業の仕事をAIに任せろ)。

この記事では、1か月を4つの時期に分けて読み戻し、書籍3冊の分担を1枚に並べる型を作ります。月末に1回で振り返らせるプロンプトもセットです。

導入1か月は「4つの時期」で読み戻せる

時期 並んだ線と道具 確認したこと
第1週(線を引く) 任せる3条件・手を残す2か所・月1万円の枠 どの工程から任せるか
第2週(実測する) 効果測定3指標・確認3点の30秒工程 数字が減っているか
第3週(型に残す) 判断線の点検・手順1行・運用表で固定 属人化が戻っていないか
第4週(増しと自動化) 増し3本・月次報告・自動化の配線・フォローメール 残った手は何か

線の引き順は「判断線→順番設計」から入りました。効果測定3指標(効果測定3指標)が2つ目に来たのは、後から道具を増すかどうかの判断に数字が必要だからです。確認の線は壁1用の3問(公開範囲/削除/代走)として、持ち場所の型と一緒に引きました(確認3点を手癖から30秒工程へ)。

書籍3冊の分担は「作る・探す・鍛える」

  • 任せろ(1作目)= 作る: 提案書3層プロンプト・月次報告1枚・フォローメールの整形。入力の形をそろえれば1回で出せる仕事を渡す側
  • 探させろ(2作目)= 探す: 見込み客リスト・名寄せ・調査カード。検索と整形を外側へ出す側
  • 鍛えさせろ(3作目)= 鍛える: 商談前の5箱メモ・商談後24時間のフォローメール・振り返りの問い。人の判断を前提に、準備と後追いを整える側

1日の流れに直すと、朝の準備は探させろ、昼の資料作りは任せろ、商談の前後は鍛えさせろ、が回ります。前回の3段判定(実測→道具費→持ち場所)は、この分担のどれが薄いかを月次の実測で見つけるための線です。

判断線は月次点検に組み換え済みです(導入の判断線を1枚のチェックリストに)。残った手のうち①集める②出す④整えるを道具で繋ぐ配線も決めてあります(残った手4工程を道具で繋ぐ)。

振り返りプロンプト — 月末に1回で並べる

月の締めに、4つの時期と3冊の分担を1回で判定させます。指示は3行で足りる形にしました。

入力:
1: 4つの時期それぞれの実測(分/週・道具費・聞けた回数)を1行ずつ
2: 残った手の欄(任せ表の「手を残す」行)

指示:
- 時期の4段に沿って「残す/増やす/戻す」を1行ずつ判定する
- 根拠は入力の値のみ。新語は出さない
- 最後の1行に来月の枠(道具費・追加の有無)を出す。行数は9行以内

判定を「残す/増やす/戻す」の3値に限定するのは、判断線の月次点検と同じ作りです。AIは数え役に徹し、更新の値を人の行に1行ずつ書かせます。

サンプル — 1か月の実測を振り返る

入力:

1: 線を引く・任せ表3行+枠1行/週40分・道具費0円
2: 実測・商談前後105分→42分/週・月次報告15分/月・道具費1,500円/月
3: 型を残す・運用表1行更新+手順1行/週20分
4: 増しと自動化・フォローメール月0〜1,500円・残った手は③選ぶと確認3行

出力:

- 線を引く: 残す(枠と任せ表は月次点検の土台)
- 実測: 残す(3指標は増し判定の入力。42分/週を月次で読み替える)
- 型を残す: 増やす(属人化の戻りチェックを運用表に1行足す)
- 増しと自動化: 戻す(③選ぶは手を残す。道具の追加はしない)
- 来月の枠: 道具費1,500円/月で維持・追加なし

フォローメールは「書くのでなく引き出す」形で、5箱メモの5番の箱の1行を転記するだけになっています(商談後24時間のフォローメールは「引き金」から書く)。振り返りの入力にも、この転記の1行がそのまま使えます。

検算 — 減った分と残った手

  • 商談前後の作業: 週105分→42分(商談前メモ5箱の検算どおり)
  • 調査: 1社30分→3分(調査カード3分プロンプト)
  • 提案書: 40分で6枚の下書きまで(3層プロンプト)
  • 月次報告: 15分/月(報告1枚・AIは骨子まで、数字は人が確定)
  • 道具費: 合計月0〜数千円。月1万円の枠に収まり、追加は3段判定で戻る
  • 残った手: ③選ぶ(枠の判定)と確認3行・数字の確定。ここは人の線のまま

導入前の総量に比べると、減った時間は月次報告1枚と増し3本の運用に回っています。枠の残りを新しい道具に入れる前には、3段判定の3行が読み戻される設計です。

まとめ

  • 導入1か月は「線を引く→実測→型に残す→増しと自動化」の4段で読める
  • 書籍3冊の分担は作る/探す/鍛える。1日の流れに直すと朝・昼・商談前後に割れる
  • 月末の振り返りは9行以内で判定させる。根拠は実測値のみ
  • 残った手(③選ぶ・確認3行)が、連載を通して人の側に残る線

次回

導入1か月の振り返りで道具の線が締まりました。次の周期は運用と点検に入ります。次回は、商談の振り返りをAIに聞かせる型(3作目の鍛える章・実践側)です。商談ごとの振り返り質問を1枚にし、翌商談の準備に戻す形を扱います。はてなブログ(実務編・毎日更新)では運用の細かい手を毎日書いています。

この記事で振り返った1か月の線は、3冊の書籍を1本の運用に接続する形として書籍側にもまとめています。

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📚 この連載の他の媒体: note(物語編) ・ はてなブログ(実務編・毎日更新)

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