商談の振り返りの答えを1週間で読み返す — 繰り返す癖を1行で潰す点検の型
前回は商談が終わった直後にAIへ5問を聞かせて1枚にまとめ、翌商談の商談前メモ(5箱)へ戻す3行まで決めました(商談の振り返りをAIに聞かせる型)。5問を続けると、答えが商談の数だけ積み上がります。この記事では、積み上がった答えを1週間に1回読み返す点検の型を作ります。
この記事で作るのは2つです。
- 週1回・10分で読み返す点検プロンプト(繰り返す癖を1つだけ選ばせる)
- 選んだ癖を1行だけ潰して、次の商談前メモへ戻す持ち場
点検は「読み返す場面」から決める
商談直後の5問は、答えの持ち場(2番箱・4番箱・冒頭の要旨)まで定義したので、書いたものが次へ戻ります。残る問題は、週の中で同じ答えが2回以上出ることです。商談ごとの戻しは翌商談に対して効果がありますが、3回連続で同じ落とし方をする商談は、商談をまたいで癖として残ります。
癖は点検しないと浮かびません。読み返す場面は、場面を固定します。
- 曜日と分を先に決める: 月曜の朝・10分。営業週が始まる前に、前週の答えを読み返す
- 読み返すのは答えの行だけ: 5行×商談数。議事録やメール本文には戻らない
- 出し物は1行: 1週間で直すのは癖1つだけ。2つ以上直すと、準備の5分が読み返す点検に飲まれる
出し物を1行に絞るのが設計の核です。潰し切れていない癖が増えるほど商談前メモが読めなくなるので、点検の出力は常に「前の1行を置き換える」形にします。
点検プロンプト — 繰り返す癖を1つだけ選ばせる
あなたは商談の振り返り答えを週次で点検する数え役です。入力は
1週間分の商談の答え(「日付: 問番号: 答えの1行」の形式)です。
- 同じ根の答えを束ねて数える。表現が違っても、原因が同じなら1癖として数える
- 出力は次の4行まで:
1. 繰り返しカウント: 癖と出た回数(何日の何問目か)
2. 潰す癖: 最も回数が多い1つだけ
3. 潰しの1行: 商談前メモの4番箱か2番箱へ入れる対処1行(いつ・どこで・どう防ぐ)
4. 検算: 根拠は入力の行のみ・生成の新語なし
- 癖が繰り返し1回もなければ「潰す癖なし」とだけ出す
カウントを先に出させるのは、癖が感覚でなく行数で確定するからです。「なんとなく同じ話をしている」を、出た日付と問番号に置き換えます。
サンプル — 週3商談の答えで点検する
入力:
10/13: 4: 人数の話が止まった後で聞こうとしたが、話題が替わって聞けなかった
10/14: 2: 前商談でも見えた増員できない制約が、今日も理由のみで終わった
10/15: 3: 提案の芯に対して「料金が高い」という反応が前回に続いて先に来た
10/15: 2: 増員できない理由が細部に入る前で打ち切られた
出力:
- 繰り返しカウント: 2番箱系の答えが3回(10/14・10/15×2)
- 潰す癖: 増員の制約が「理由のみ」で打ち切られて未解決のまま商談が終わる
- 潰しの1行: 増員の話が出たら、替わりの運用案を1つ用意してから次の話題へ(2番箱へ1行で固定)
- 検算: 根拠は10/14・10/15の入力4行のみ・生成の新語なし
対処の行は「いつ・どこで・どう防ぐ」の形にするのが運用の折り返しです。防ぐ側の1行はそのまま2番箱に入り、次の商談前メモの読む順番に並びます(5箱の読む順番1行は商談5分前のメモで決める)。
検算 — 週10分で潰れる数
- 所要: 月曜朝の10分。入力は前週の答え行の転記(5箱に戻らなかった行と、戻し3行のうち要旨に残らなかった部分)で、週4行前後
- 潰れる数: 実運用の見込みは月1〜2個。1個潰すたびに、その癖の答え行は次週の入力から消える
- 減る手: 癖が潰れた商談は答えが1行短くなり、点検の入力も読み返しも短くなる。点検の結果が点検自体を短くするのが構造の見返り
- 持ち場の重複はしない: 商談直後の戻し3行は翌商談の準備に、月曜の潰しの1行は持ち場を同じ箱に入るが内容が「防ぐ側」。両方入っても各箱2行の制約で読み切れる
月曜10分を4回で40分。導入の月次点検(判断線を1枚のチェックリストに)と同じ土台で、粒度を商談まで下げた点検です。
まとめ
- 点検は月曜朝・10分・出し物は1行。曜日と分を先に決めて場面を固定する
- 繰り返す癖は行数で確定する。同じ根の答えは1癖として束ねて数える
- 潰しの1行は「いつ・どこで・どう防ぐ」。持ち場は4番箱か2番箱
- 点検の結果は次週の入力を短くする。潰れた癖の行は出力から消えていく
次回
週点検で商談の粒度まで運用が回りました。次回は、この結果の持ち場を月次へ戻す型です。週点検で潰した癖の数と答えの変化を、運用表と効果測定3指標の行に1行ずつ接続する(07-01の別軸・月次点検との接続)扱いをします。はてなブログ(実務編・毎日更新)では運用の細かい手を毎日書いています。
この記事の元になった書籍では、商談後の振り返りの点検を「1週で1行」の積み上げとして扱う設計を紹介しています。
書籍の詳細と読者特典はこちらのサイトにまとめています。
🎁 読者特典3点セット(無料)
- ① 提案書3層プロンプト — 40分で6枚の提案書を出す、貼って動く完全版
- ② 調査カード3分プロンプト — 1社30分の企業調査を3分に(5社まとめ処理つき)
- ③ 商談前メモ5箱テンプレート — 商談5分前に読める1枚(AI整形プロンプト+記入例つき)
メールアドレスだけの登録で3点すべてすぐ受け取れます(解除はいつでも)。
→ 読者特典3点セットを受け取る(無料)
📗 商談をAIに鍛えさせろ — 提案書の型と再現テストで、失注理由を「推測」から「事実」に変える(Kindle・読み放題対象)
📗 シリーズ全3冊: 営業の仕事をAIに任せろ ・ 見込み客をAIに探させろ ・ 商談をAIに鍛えさせろ
📚 この連載の他の媒体: note(物語編) ・ はてなブログ(実務編・毎日更新)