速水拓真 営業×AI 実践シリーズ
Zenn

見守りは最初の月次報告の1行で判定する — 降格表の2人目の記入欄を確かめる行

初出: Zenn

前回の引き継ぎの1枚は降格表と12か月分の1行で渡すでは、降格表の写しと12か月分の1行を渡して、引き継ぎ行の末尾に最初の月次報告までの約束1行を書きました。渡した側は、最初の月次報告まで降格表に触れません。

触れない代わりに、1行だけ確かめます。引き継ぎ先が最初に回した月次報告の1行が、降格表の形のままだかどうか。今回は、引き継ぎ先の見守りです。降格表の2人目の記入欄に書かれた1行で、同じ基準で回り始めたかを判定します。

今回扱う見守りの判定行を、引き継いだ先でも同じ精度で回し続けるには、記入シートとプロンプトを手元に置くのが近道です。読者特典3点セット(無料・メール登録)からそのまま受け取れます。

1. 見守りで見るのは2人目の1行だけ

  • 見るのは2人目の記入欄の1行: 引き継ぎ行の下に足した1列に、受け取った側が最初の月次報告の1行を写します。その1行の形を見るのが見守りの全部です
  • 相談窓口を作らない: 最初の月次報告まで、渡した側の介入は1行の問い合わせに限ります。口頭の補足が増えるほど、基準は渡した側の方へ揺れます
  • 判定は2値で出す: 「基準は同じ」か「形が違う」のどちらかです。詳しい講評は書きません。月次報告の1行は、詳しくないから成り立っているためです

2. 見る日(最初の月次報告の締めと同じ日)

  • 締めの翌日に見る: 最初の月次報告が1枚そろった翌日、2人目の記入欄の1行を確かめます。締めの日自身は、渡した側も自分の月次報告を回す日です
  • 見る回数は1回: 週に何度も確かめません。見守りは1か月1回、最初から2か月目までで終わります
  • 触れないのは同じ: 形が違うと判定したときも、帳票を直さず修正1行を書いて渡します。直す側と受け取る側が入れ替わると、次の月次報告で基準が揺れます

3. 判定行の書式

1箱につき1行、3段で書きます。

見守り: 反論の封じ箱 → 2人目の1行: 採用2 保留0 ▲確認1 — 基準は同じ
  • 前半は箱名と2人目の1行の写し: 2人目の記入欄に書かれた1行を、そのまま写します(書き換えはしません)
  • 末尾は判定の1行:
  • 内訳の並びが降格表の形なら「基準は同じ」: 採用・保留・▲確認・廃止の並びと来月方針の1行が、降格表の形のままです
  • 新しい帳票や数え方が出たら「形が違う」: 2人目が月次報告に足した列、内訳を細かく数え直した行があったら、形が違うです。修正は、足した列を1行で外させるだけでよいです
  • 形が違うは2か月続けない: 次の締めでも形が違うなら、月次報告を降格表の形に戻す1行を、2人で書きます。3か月目に形が違うが残ったら、引き継ぎのやり直しです
  • 誤りの印は次の締め: 基準は同じと判定した箱が、次の月次報告の保留の見直しで保留に落ちたら、見守りの判定を確かめ直します

4. プロンプト本体(2人目の1行を読んで判定を出す)

スクリプトが担うのは、2人目の記入欄の1行を読み、内訳の並びが降格表の形かどうかを判定するまでです。渡し方を治す判断は人の1行です。

# mimamori_check.py — 2人目の記入欄の1行で、基準が同じかを判定する
import re

SECOND_ROWS = [
    # (箱, 2人目の記入欄から写した最初の月次報告の1行)
    ("反論の封じ箱", "採用2 保留0 ▲確認1 — 来月は同じ基準で回す"),
    ("次の一手箱", "採用1 保留1 ▲確認0 — 来月は保留の箱を見直す"),
    ("値段の壁箱", "保留0 ▲確認1 採用0 — 来月は修正ゼロを数える"),
]

BASE_ORDER = ["採用", "保留", "▲確認", "廃止"]

def mimamori_verdict(rows):
    for box, line in rows:
        forms = re.findall(r"(採用|保留|▲確認|廃止)", line)
        if not forms:
            print(f"見守り: {box} → 形が違う — 内訳の1行が写っていない")
            continue
        orders = [BASE_ORDER.index(f) for f in forms]
        if orders != sorted(orders):
            print(f"見守り: {box} → 形が違う — 内訳の並びが降格表の形と違う")
            continue
        print(f"見守り: {box} → 基準は同じ — 1行は降格表の形のまま")

mimamori_verdict(SECOND_ROWS)

5. サンプル(入力と出力)

上の3箱の入力では、出力は次のとおりです(箱が増えても行が伸びるだけで、同じ書式です)。

見守り: 反論の封じ箱 → 基準は同じ — 1行は降格表の形のまま
見守り: 次の一手箱 → 基準は同じ — 1行は降格表の形のまま
見守り: 値段の壁箱 → 形が違う — 内訳の並びが降格表の形と違う

判定を書いたあとの書き替えは、形が違うが出た箱だけです。

(値段の壁箱の2人目の記入欄)→ 足した列を外す修正1行を、判定行のあとに足す
(渡した側の月次報告)→ 見守りの判定行を、来月方針の1行のあとに写して残す

6. 検算(見る前に3行)

  • 見る箱数=渡した引き継ぎ行数: 引き継ぎ行に書いた箱が1つでも2人目の記入欄にないなら、その箱だけ基準の確認が飛ばされています
  • 2人目の1行の内訳=月次報告1枚の内訳: 2人目の記入欄の1行が、その月の月次報告1枚の写しかどうかを月次報告1枚の内訳と突き合わせます。見守りのための新しい数え方は作りません
  • 形が違うを2か月続けていない: 次の締めの判定行と並べて、連続していないかを確かめます

7. 所要時間

見守りの確かめは1回10分です(2人目の記入欄の1行を読むのが3分・判定スクリプトの実行が2分・検算の3行が5分)。渡した日と同じ締め方針のため、翌月の月次報告の整列の中に折り込めます。

まとめ

  • 見守りで見るのは、降格表の2人目の記入欄に書かれた最初の月次報告の1行。相談窓口は作らない
  • 見る日は最初の月次報告の締めの翌日。見る回数は1か月1回、2か月目で終わる
  • 判定は2値: 内訳の並びが降格表の形なら基準は同じ、新しい列が足されたら形が違う
  • 形が違うは2か月続けない。3か月目も残ったら引き継ぎのやり直しで、帳票の直しは1行だけ

次回

見守りの最後で、降格表は1人分の欄から2人分の欄に変わります。次回は、2人で回す月次報告の行数を2倍にしない整列です。2人目の記入欄を1枚の降格表に足すとき、▲確認と保留の見直しをどちら1人の担当に集めるかを決めます。はてなブログ(実務編・毎日更新)では運用の細かい手を毎日書いています。

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